クチナシ (梔子、アカネ科)--- Gardenia jasminoides Ellis ---

クチナシ(梔子、アカネ科)
 くちなしの花の白さは優しい乳白色です。特に咲き始めは美しくて、徐々に褐色を帯び、ついには茶色になっていきます。花の芳香も、乳白色の頃が最も強いかもしれませんね。
 曲がりくねった道の路傍に垣根のように植えられているので、その道を通り過ぎるまでずっと甘い香りが続きます。もう夏なのだなぁと感じさせるワンシーンです。
 実は、この大型で八重咲きの園芸種はオオヤエクチナシ(別名:ヤエクチナシ、英名:ガーデニア)と呼ばれて、中国産のクチナシがヨーロッパで品種改良されたものとされます。学名があり、なぜか、「変種」として扱われています。他に、矮化品や花変わり品がありますが、品種というより、要するに「園芸品種」ですね。
撮影 : 千葉県船橋市 2005年7月5日

アカネ科 クチナシ属
分類体系 APG 属性(生活型) 常緑低木
標準和名 クチナシ 漢字表記 梔子、巵子、支子
学名/栽培品種名 Gardenia jasminoide Ellis RDB
花期 春:6~7月 結実期
原産地 日本、中国、台湾 備考 果実を乾燥させて煮出した汁はたくあんなどを黄色く染める着色料として利用される。
国内分布 本州は静岡県以西、四国、九州および南西諸島の森林に自生する。海外では中国の他、東アジアに広く分布する。
自生環境 温かい気候と水はけの良い土壌を好む。海岸に近い森林など自生することが多い。
補 足 葉の基部は心形で、掌状に7~9裂する。翼果は斜めに開く。

クチナシ(梔子、アカネ科) クチナシ(梔子、アカネ科)
 千葉県船橋市 2005年7月5日   千葉県船橋市 2009年6月26日 
クチナシ(梔子、アカネ科) クチナシ(梔子、アカネ科)
次々に咲き出しています。花芽は新しく伸びた勢いのある枝の先端に作られるそうです。
千葉県船橋市 2005年7月5日
クチナシ(梔子、アカネ科) クチナシ(梔子、アカネ科)
千葉県船橋市 2009年11月10日

クチナシ(梔子、アカネ科)
千葉県船橋市 2013年7月14日
本当に良い芳香を放つ植物です。春の沈丁花夜も強くて甘い香りです。しかしながら、花の期間が短くて、あっという間に茶色に変色してしまいまう儚い花の命です。

クチナシ(梔子、アカネ科)
このシンプルな花が基本形なのですが、近隣では余り見かけません。
千葉県船橋市 2023年6月13日

クチナシ(梔子、アカネ科)
千葉県船橋市 2017年6月22日
緑と白の縞模様になった蕾。周囲にある、まだ小さい蕾は緑色ですから、縞模様に変化した後、乳白色の花を咲かせる「色が変化する蕾」です。

(つぶやきの棚)徒然草


 (2013/01/16) Latest Update 2023/11/27 [515KB]


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